何もかも忘れていく

辛い辛いと言いながらも、生活に安定感が出てきた。 1年前の今頃は、生活リズムというものは存在せず、ひたすら子供のペースに合せて生きていくしかなかった。 おまけに、子供の泣声がうるさい問題が発生していた時期で、子育てしながら、家探しに引越しまでしていて、夏の暑さと、冠水した道路と、しんどさばかりが脳裏に浮かぶ。

このところも、子供のペースを中心に生きている事に変わりない それでも気持ちが上向きなのは、子供が泣いたり機嫌を損ねる原因が分るようになったからだと思う。 土日の様子だけを見ても、食事後に眠くなり上手に寝れない時、小腹が空いた時、大人が台所に籠もって相手をしてくれない時にフニャフニャし始める。 だが、上記の対処は、容易に思い浮かぶ内容ばかりだ、寝かしつける、おやつをあげる、TV見せたり、外に出歩くとか、体力は使うが、正解の分らないクイズに挑むような、ぐったりする疲労感は減ってきた。

自分の子供は、病気はしないし、嘔吐もしない、よく食べて、食べた分だけきっちり出す、さらに外出先ではなぜか大を出さない。 親以外にも愛想が良く、外出先でもニコニコしている、他人に抱かれても平気、車や新幹線移動中も極端に泣き叫ぶ事はない、書いていて改めて思うが、よくできた子供だ。 寝るのが下手かなあとは思うが、それもだんだんと出来るようになるんだと思う。

なんだか、子供自慢みたいになってきたが、それを書きたかったのではない。 育てやすい子供だったとしても、生まれてから半年ぐらいは、ずーっとしんどかった、半年を経て、引っ越しを終え、徐々に環境が上向いてきた、男親視点でこの感想なので、お母さんはもっと大変だったと思う。

最近気がついたのは、そうやって乗り越えたたしんどさを、人は意外と簡単に忘れてしまうという事、夜まともに寝られず、自分の時間がほぼ無かった頃の記憶が、段々と薄らいできている。 忘れるというのは人間に備わった素晴らしい機能だが、そうやって過ごした時間を覚えておきたいと思って、このエントリを書いた。

大人の1年と子供の1年の進捗が違いすぎて、月ごとに状況が変わってゆく、また1年後には全然違う感想を抱いているのだろうなあ。


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