家族八景
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1975/03/03
- メディア: 文庫
- 購入: 19人 クリック: 361回
- この商品を含むブログ (224件) を見る
結論から言えば、今年のトップ5に間違いなく入る面白い小説です。 人の心を読めてしまうテレパシー能力を持つ七瀬という女の子が主人公 彼女が住み込みのお手伝いさんとして、色々な家族の間を移り住んでゆくお話 人の心を読むという、誰もがネタとして出会ったことがあるであろう要素を使っているにも関わらず、能力の描き方が斬新でついついページを読む手に力が入ってしまう
七瀬が持つ能力と七瀬が見るそれぞれの家族の心情風景が絡むことにより非常に面白い作品となっている、本当はここでどんな家庭があるのか書ければいいのだけど、あんなややこしいの書けません 現代から少し昔の、日本の家族の持ってた「事情」みたいなのが鋭く書かれています。
ジョジョ好きな人は多分楽しめると思う あと七瀬の男性ホイホイっぷりを想像すると、ニヤニヤが止まりません、かなり勝手なことを言えばスピンアウトしてラノベになったり、アニメ化すれば良いと思うよ! 絵を描ければと久々に思った!