名人

なんとなく川端康成さんの本を読んでみようと思い、借りてみた一冊
名人の引退碁の様子を1冊にまとめた本なのだが、なんせ碁の決着がついたのが初めてから半年後である、その間名人と挑戦者の間には碁の勝負以外の色々な出来事がおこる、その様子を川端康成が綴っているという形
しかし、これを読んでいても、自分とは遠い世界の出来事すぎてあまり実感が沸かない、名人や、その挑戦者が、この勝負にかけていることなんてのは想像しづらい事だったし、50年ほど前の出来事なので、当時と今では考え方が違う部分も多い さらに、碁の専門用語も飛び交うので、やったことのない自分には、読み進めるのが大変だった のだけど、二人が対峙している盤上の重さや静かな戦いの様子はひしひしと伝わってきた 自分でも矛盾したこと書いてるなぁと思うんだけど、不思議な感覚でした
こういった勝負の世界をかいま見るにはとても良い本だと思う

名人 (新潮文庫)

名人 (新潮文庫)