10代のぜんぶ

2004年時点の16〜19才の男女を対象に彼(彼女)ら生活や人間関係、将来についてなど、色々な方面からのアンケートデータを元に、「最近の若者」と呼ばれる人たちが何考えてるのかをまとめた本 なぜか図書館の児童書のコーナーの側に置いてあり、気になったので借りてみました*1


さて、当方2007年現在22才ですので、この本の調査対象の方々と同じととは言わずも、ほとんど変わらないことになります。 そんな自分が読んでみても興味深い調査結果が目白押しでした 特に気になったのは、大企業では働きたい、だけどサラリーマンにはなりたくない そして専門性の高い仕事がしたいと考える事です これはまさに自分が思っていたこととダブります、だけどなぜそのように思うのかまでは考えたことがなく、なんかそーゆうの格好いいよねぐらいに捉えていたのですが、この本によるとそのような考え方は世代共通の認識のようです。 納得のゆく説明が本書の中で述べられていますので、興味がある方は是非ご一読を
この本は研究署の調査結果の体をしているので、明確にターゲットを絞って作られているわけでは無いと思うのですが、個人的には年上の方に「最近の若者」を理解してもらうよりも、自分と同じような世代に自分を知るために読んでもらうのが良いと思えます。 上記のしたように、自分が何となく思っていたり行動したりすることを、客観的に分析して書かれていますので、これを読んだ上でじゃあ自分はこうしていこうと考えることは意味のあることだと思います。
ただし、調査エリアがほとんど首都圏なので、地方や田舎で育った同じ世代の人たちとは違う部分があると思います。 この本の中では、男女ともに携帯でのメールのコミュニケーションについてかなり多くのページを割いているのですが、少なくとも自分が学生だったころ、この本の中に出てくるほどに高度にメールを駆使している人は多くなかったように思います。 自分はあまり携帯メールを活用する人間ではないため、このような印象を受けてしまいますが、首都圏でのコミュニケーションのあり方が全国どの場所でも同であるとも思えません この辺りに関しては少し乱暴かなと感じましたが、読んでいてはっとさせられる事が多い本でした 「処世術」と言う単語が印象に残ってます。

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*1:小中学生読んでもしょうがない気がすねのだけどね