初音ミク×Rolly(前ふり)

CEATECでどのメーカを回っても、同じようにアピールしている部分に自社製品同士の連携が凄いという部分があった 例えば、TVとHDDレコーダーとカメラがケーブル一つで簡単に接続できて、ハイビジョンを簡単に楽しむ事が手出来ますよ、だとか SDカードでデータをやり取りすれば、家の中の色々な機器で音楽や映像の楽しむ幅が増えます なんてー話なんだけど、もうこーゆう商売は各社やめた方がいいんじゃないかと思うのです。 各々言い方を変えて、簡単・便利を歌い文句に自社製品をまとめて買わせようといているにしか見えないし、松下-松下*1同士で連携できますよ、というウリよりも、松下-どことでもつなぐことができますよという製品の方が、便利で選択肢も広がるわけだから買う側にとってはハッピーなはず
ちょいと昔までは、いやいやこういった機器同士の連携というのはなかなか難しいので、他社さんとの機械との連携なんてとてもとても、ベータじゃVHSは見れませんからというように、メディアで縛りをかけたり、ケーブル形状変えたり、独自規格作ったりして自分のユーザーの囲い込みを行っていたように思う だけど今は、そんなことしても結局メーカ、ユーザともに不便な目をするだけでメリットの方が少ないんじゃなかろうか
メモリーカードの規格争いは、SDカードのシェアが一番になっているけれど、未だにメモリースティックやXDピクチャーカード、CFを見ることは多いし、それぞれ価格も下がり続けているので、規格競争で勝利できてもあまりメリットが生まれなくなっているような気がする、DVDの規格のように結局の所全部読めるドライブが普及しちゃって、それぞれ規格を作って差別化を図ろうとする意味がなくなったこともあったし 今やってるHD-DVDとブルーレイの話なんかまさにどうしようもない話だ、両陣営とも莫大なお金をかけて色々やっているけど、最終的にいったい誰が特をできるのだろう
インターネットとPCの普及で、「作る」→「流す」→「楽しむ」の、「流す」という部分は世界が変わってしまったと言える、Youtubeニコニコ動画の存在のおかけで、見るだけでなく、誰かに映像を見せようと思う事だって簡単になった、これが一昔前だとビデオやカセットやMDなんかの媒体を使ってコピーした上で、物理的に交換を行わなければ誰かと音や映像を共有することは出来なかった コンテンツを作ったり機械を製造している人々は、なんとかこの仕組みを持続させようと先に書いたような機器の連携を打ち出したり、地デジのコピーワンスCCCDという仕組みをつけてみたり色々やっておられるんだけど、これを続けていくにはPCのない世の中に戻すぐらいのことをしないと、無理があると思うのです。
だから、できれば機械を作っている人には音や映像を規格で縛ろうとするのでなく、Webを逆に利用して「流す」の部分は繋がっているたくさんの人々に任せてしまう方向に動いてほしいなぁと思う 映像をブルーレイに保存する必要は全く無いのだ、データとしてのAVIやMPEG2さえあれば、共有することも保存し続けることも簡単にできてしまう とった映像を記録媒体の枠に入れてしまう方向に行くのではなく、ワンタッチでYoutube的なサイトにアップロードする機能とかをつけたり、そられの映像をWebを通じて自社や他社のTVで見てもらえるような仕組みにした方がよっぽど有意義と思う
多くの人たちが「流す」の部分が無くなることに敏感になりすぎている、流すところで力を失っても、映像や音を作る(インプットの部分)と映像や音を表示する(アウトプットの部分)、今だとデジタルをアナログに変換する部分と言えばいいのかな、この部分は絶対に物を作る人たちから離れる事は無いと思うのです。(誰もがカメラやTVを作ることはできないはず) だから、素晴らしい「作る」「楽しむ」ための道具を作ることに力を注いでほしいと俺は思う

*1:松下電器を挙げたのは一例として